WESCO JOBMASTERのトゥの深い傷を補修
こんにちは〜FIRLLYのタケオです。
今回はウエスコのジョブマスターです。
トゥの部分の深いえぐり傷から全体的な小傷まで、これらを補修し、お手入れメンテナンスしました。
下の画像が補修後です。深い傷も諦めないで下さい。
ここまでいけますよ(^ ^)
次項より、その方法や順序などを詳しく書いていきます。
それでは行ってみましょう。
”お手入れ開始”ブラッシングと汚れ落とし
まずは、紐とフォルスタンを外します。そこから隅々まで豚毛ブラシをかけていきます。
全体のホコリを落とす感じですね(^ ^)
革を全体的にBootBlackレザーローションで汚れを落としていきます。
使い古しのTシャツを裂いて使っても良いし、ウエスを買ってきても良いと思います。
細部(隙間など)は使い古しの歯ブラシで大丈夫ですね。
レザーローションは結構強いので、あんまり頻繁な使用は避けた方がいいです。
革の劣化やダメージにつながります。
自分は、レザーローションを東急ハンズで買ったんですが、アマゾンや楽天でも値段は変わりません。
届けてくれる分ラッキーって感じです(^ ^)
一応リンクを貼っておきます。
※BootBlackのレザーローション
posted with カエレバ
そしたら次にヤスリをかけていきます。
専門的な機械など普通は持っていないと思いますので、ちょっと大変ですが紙ヤスリで良いと思います。
ソールの側面に80番から120番→400番くらいでかけて仕上げていきます。
その際、できるだけ均等に下地の革の色を揃える感じです。
色を入れる際に下地が、いきてくるからです。
そしたら、本体の革の部分にいきます。
ササクレはカッターでなるべく小さめに切ります。
小さめな傷は紙ヤスリの240番でやすり、400番で整えました。
大きな傷などえぐれている部分や、カッターで切ったササクレ部分を240番の紙ヤスリでやすってからアドベース、アドカラーで整えました。
アドカラーとアドベース
※色の近いアドカラーを使いました。
※アドベース、アドカラーは革のパテと思ってもらえれば分かりやすいです。ちなみに動きのある部分には適していません。(シワが寄る部位等)
※アドカラーの上には色が乗りません。アドベースの上に補色クリームで仕上げるか、アドカラーを打って仕上げとするか、どちらかです。ご注意ください。
コーキング用のヘラでも良いですし、かたがみやダンボールをカットしてヘラを自作しても良いと思います。
できるだけトゥの曲線に対して自然なラインで打ちます。
ちなみにアドベース、アドカラーは足先のトゥの部分やカカトの硬い部位などにオススメです。
そこからパテが硬化するまで待ち、(一日おきました)またヤスリがけです。
今度は400番で整えました。
※アドベース、ヤスリがけを繰り返すと平に近づきます。
posted with カエレバ
そしたら次は、ソールと本体をつないでいるダブルステッチをブラシ(歯ブラシがいいです)にジッポオイルやレザーローションをつけてゴシゴシします。
やりすぎるとステッチが毛羽立つので注意してください。
そうしましたら、革の色が抜けた部分やヤスリをかけた部分、アドベースの部分に薄く薄く何度も茶色のクリームを入れます。
茶色クリームで補色
私の場合は使い古したTシャツを裂いて、それに茶色を少量馴染ませて、少しずつ少しずつ色の抜けた部分に塗っていきます。まわりの色に近づけていきます。
結構難しいです。
※使用した茶色のクリームはBootBlackシルバーラインのCHESTNUTです。
※パテの部分に一度で色が乗らない場合は何度か塗り重ねます。完全に色が一致しないことも普通にあります。もぉそれは味として楽しんで下さい(⌒-⌒; ) アドカラーは色が乗りませんのでご注意ください。
*BootBlackシルバーラインのCHESTNUT
posted with カエレバ
革にクリームを浸透させている間にソール側面の革の部分に茶色のクリームを2回入れました。
※使用した茶色のクリームはBootBlackシルバーラインのCHESTNUTです。
今度は本体の革の部分にマスタングペーストを入れます。
マスタングペーストは100%ホースオイル(馬油)で浸透性が高く、しっとりします。
※私は、指で塗ってます。
posted with カエレバ
ラストスパート(仕上げ)
ここで先ほど茶色のクリームを入れたソール側面に馬毛ブラシをかけ、丸めたストッキングで磨きこみます。
メッチャ光りますよ(^ ^)
この後、一日置いて余分な吸収しきれなかったマスタングペーストをふき、さらに1時間ほど乾かして馬毛でブラッシングして完成です。
*塗りすぎなければ全て吸収します。
フォルスタンにもマスタングペーストを入れました。
シューレース(紐)はREDWING社のものです。
紐を通す穴の数で紐の長さを選んでいます。ネットで紐を探すと何センチで穴何個のブーツに最適とか書いてある事が多いです。
今回はここまでです。
ありがとうございました。
レッドウィングのエンジニアなんですが、こちらもアドベースで補修したブーツなので画像を見てみて下さい。リンク貼っときますね(^ ^)
この投稿をInstagramで見る