REDWING 9111 ラフ&タフのマッドでシットリ仕上げ
ども皆さん、FIRLLYのタケオです。
今回は、REDWING 9111 ラフ&タフ の手入れ、メンテナンスを書いていきたいと思います。
これはキムタクが映画HIROで着用した事でも有名ですよね。
前に同じ9111のラフ&タフの強い光沢を出す邪道仕上げの手入れを記事にしたので今回は、マッドでシットリ仕上げを記事にしていきます。
仕入れ時の感想
これは仕入れたとき、革が乾燥し硬くなっていました。
オイルドレザーなので本来しっとりした革なんですが…^^;
栄養が抜け白っぽくカチカチで少し光沢が出ている、ソールも汚れている、そんなブーツでした。
見た目は悪かったんですが、やっぱりREDWINGだけあって作りはシッカリしていますね(^ ^)
たしか前回は光沢を出す解説をしたなって思ったので、今回はシットリマッドな解説をしようと思い立ちました(^ ^)
状態はソコソコ悪かったんですが、イケるとは思いました(^ ^)
カカトも踏まれていないし、革にカビの跡もない、アイレットに緑青がわいてない。
良い感じですね(^ ^)
ちなみに、中古のREDWINGブーツを買う際に見極めた方が良いポイントを詳しく記事にしていますので良ければそちらもお読みくださいね♪
*中古REDWINGブーツを選ぶ際の失敗しない見極め5つのポイント*
これまでに数多くの仕入れをしていますので、それこそ何回も失敗して身をもって習得したポイントです。
参考になれば幸いです。
ここでも簡単に解説すると仕入れの際に見るポイントはソールの残り具合(カカトなど)と、革のダメージ具合(カビの跡など)、破れは避けます。
タン(べろ)の付け根など破けている事がたまにありますね。
すーごく安かったらソールが全然残っていなくても仕入れたりしてますね。
ただし、その場合はソールの交換が必ず必要になってきます。
ソールに関して
もし自分でカカトなどクレープソールの補修をお考えならヤメた方がいいですよ^^;
シューグーとかソール補修剤とか色々出てますよね。
まず間違いなく汚い見た目になりますよ。
そこそこ上手く出来るとしても、ヤメた方がいいです!!
何日もかけて時間をさいてソコソコの見た目なら、あと少しお金を出してプロに頼む。
費用対効果がはるかに良いですね。
時間も得します。
まぁ、一回やってみたいんだ。好きなんだって方はやってみるのも良いですね。
楽しみ方は人それぞれですし(^ ^)
オールソールが高くて無理なら、カカトだけの部分補修も可能なんです。
靴修理のお店でも、やってくれる店とやってくれない店とあるので何件か聞くといいです。
あと、店によって上手いヘタなど差が出るので注意してください。
金額にして2000円から2500円くらいです。
ソール補修剤を買ったって1000円近くしちゃいますよね。
1000円1500円多く払うと見た目が天と地ほど変わってきます。
コスパ的に考えたら絶対お店だと自分は思います。
オールソールの場合は、店によって金額が違いますがノーブランドのクレープで5000円から6000円くらいです。
ビブラム社製のクレープの場合、7000円から8000円くらい。
REDWING純正のクレープの場合、10000円から12000円くらいですかね。
*写真:邪道ピカピカ光沢仕上げBer
実は一回だけ補修剤でカカトの補修をやってみた事あるんですよ^^;
2回目はないですね。選択肢すら… ^^;
僕は昔からお世話になってる老舗の靴修理専門店さんと提携させて頂いてます。
とても丁寧な仕事をして下さって助かってます、ほんと(^ ^)
簡易的な接着なんかにシューグーならいいかもですけど。
あと、破れの補修跡は中古の場合に、かなり大きなマイナスポイントです。
僕は仕入れません。
自分が作った傷は味や勲章ですけどね、笑
メーカーや靴修理専門店に依頼して破れた部分を丸々交換する。これは新しいブーツ買えちゃうんじゃないかな〜。
ソールを綺麗にクリーニングする記事も書いてますので是非そちらもお読みください(^ ^)
お手入れ開始、ブラッシングと汚れ落とし
じゃあ手入れに入っていきたいと思います。
まずはいつものように紐を外して豚毛ブラシで全体を掃除していきます。
羽の裏や細かいところのホコリまでよく落として下さい。
ちなみに、ブラシは大きくかけるイメージです。
次にソール(クレープ)の外側にヤスリをかけていきます。60番でザッザッザッです。
もともとあるヘアラインのような模様も消えないので、ヤスリはオススメです。やりすぎ注意。ヘアラインのような模様が消えます、笑
室内だと部屋中にクレープソールの粉が飛び散るので注意して下さい。いや、やめた方がいいです。
そしてまた全体に豚毛ブラシをかけ、次は本体の汚れを落としていきます。
布に少量レザーローションをつけて本体の革を全体的ふいていきます。
トゥの部分のステッチは歯ブラシにBootBlackのレザーローションを直接かけてゴシゴシ磨きます。
本体とソールを縫っているステッチも同じようにゴシゴシやります。
ステッチの周りの革が少し脱色されるのでそこは後で栄養を入れ色を戻してあげます。
*BootBlack レザーローション
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栄養を与える
ここで30分〜1時間ほど乾かして、次はM.MowbrayのCREAM ESSENTIALを本体の革に入れていきます。
ステッチ周りの際までよく入れて下さい。
あまりステッチにはつけないよう気をつけて、ちょっとなら大丈夫です。
これで大分と色が馴染んできます。
これも15分ほど乾かしてから馬毛ブラシをかけていきます。
ここで少し光沢が出るのですが、次の工程でマスタングペーストを入れます。
とってもシットリと仕上がるので安心して下さい。
*M.Mowbray CREAM ESSENTIAL
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次は、マスタングペーストを全体に入れていきます。
100%ホースOILで浸透性が高く、しっとり良い感じです。※私は、指で塗ってます。
自然なツヤ感っていうのかな、マッドで高級感があります。
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仕上げです
ここで、1時間くらい寝かせて下さい。
心配なら半日から一日置いても良いですね(^ ^)
あとは、全体に馬毛ブラシかけていきます。
ブラシは大きく使うといいですよ(^ ^)
紐を通して出来上がりです。
今回は紐が汚かったので新調しました。
もし紐をクリーニングして再利用する場合は、中性洗剤と歯ブラシでゴシゴシすると良いですよ。
乾燥させて毛羽立っている場合はライターでサッと炙ると静まります。
ステッチなんかの毛羽立ちにも有効です。
最後に
今回のこのブーツは、とことん履き込んでいるわけでは無さそうなので履き心地はマダマダ痛そうです。
REDWINGだけでは無いんですけど、革ブーツの履き始めって凄い足に馴染んでなくて足が痛くなっちゃいますよね。
1ヶ月2ヶ月履き込んだら足に馴染んで天国モード突入ですね(^ ^)
愛着も倍々で増していきます♫
足の方も皮が厚くなるんですかね(^ ^)
もし自分の履いているブーツで裏技や感想などありましたら、コメントから教えてくださいm(__)m
お問い合わせ頂いても大丈夫です(^ ^)
今回は以上です。読んで頂いてありがとうございました。